EARINの欠点
完全ワイヤレスなイヤホンEARINを使うようになってまもなく2か月になりますが、本当に快適です。2週間ほど使った時点でのレビューはこちらに書きましたが、この2か月間、iPhoneで音楽、Podcastを聞く場合に他のイヤホンを使うことはありませんでした。また、購入前に最も気になったのはバッテリーの持ちでしたが、これまで使用中にバッテリー切れでEARINが使えなくなったということは1度もありません。
ただ、あくまでトータルでの満足度が高いということなので、気になる点、不満が残る点は若干あります。列挙すると・・・
1 時々、音が「揺らぐ」
EARINはBluetoothでデータを転送しているのですが、ペアリングしている機器から、まずは左耳用のイヤーピースに左右両方のデータが転送されます。その上で、左耳用のイヤーピースから右耳用のイヤーピースへ右耳用のデータが再度転送され、左右の同期を取っているわけですが、左右のイヤーピースの間では「人間の頭」という水分たっぷりの障害物が邪魔をしています。
そのためかどうかはわかりませんが、時々(感覚的には、10分から15分に1回程度?)、音が「揺れる」というか「揺らぐ」ことがあります。
そのためかどうかはわかりませんが、時々(感覚的には、10分から15分に1回程度?)、音が「揺れる」というか「揺らぐ」ことがあります。
2 音の遅延が大きい
EARINが上記のようなデータ転送の仕組みを採用したことにより、音の遅延が通常のBluetoothイヤホンよりも大きく、感覚的には0.5秒くらい遅れるような感じです。この遅延により、例えば動画を再生した場合には、音声と映像が、ほんのわずかにずれて違和感を感じることになります。アクションゲームなど映像と音楽がともに重要なゲームでも、違和感が生じることになるでしょう。
この点については、EARINの公式サポートページのFAQにも、
「EARINは音をバッファーリングしているため、音楽を聞く場合には問題は生じませんが、動画を見たりゲームをプレイしたりする場合には問題が生じることがあります。EARINは、音をバッファーリングしているため、音と映像が0.5秒程度の遅延が生じます。この問題については、映像の再生を遅らせることができるVLCアプリを使用してオーディオと同期させることにより解決することも可能です。」(The Earin is constantly buffering sound, which is never a problem when using them for listening to music, but can be when using them for watching video or playing games. The Earin will buffer the sound, so that the audio can be for example 0.5 seconds delayed compared to the video. However, one solution is the VLC app for phones, that can be used for delaying the video, so that the video is synced with the audio on the phone.)
との記述があります。
3 ペアリングに失敗したり解除されることがある
頻度としてはそれほど多くはないですが、まれにiPhoneとのペアリングに失敗したり、使用中にペアリングが解除されてしまうことがあります。
なんとなくですが、ペアリングが解除されるのは、音を出すアプリを切り替えた際に起こることがあるような気がします(一方、音楽を聴いているだけ、Podcastを聴いているだけという場合には、ペアリングが解除されることはないように思います。)。
なんとなくですが、ペアリングが解除されるのは、音を出すアプリを切り替えた際に起こることがあるような気がします(一方、音楽を聴いているだけ、Podcastを聴いているだけという場合には、ペアリングが解除されることはないように思います。)。
EARINにはリセットボタンや電源ボタンがないため、ペアリングに失敗したり解除されたりした場合、iPhoneとペアリングする左耳用のイヤーピースを、一旦、充電用カプセルにセットしなければなりません(カプセルにセットすると電源がオフになります。)。
これがちょっと面倒臭いですね。
これがちょっと面倒臭いですね。
イヤーチップの交換
さて、EARINには、大小2つの低反発ポリウレタン製イヤーチップが付属しています。このイヤーチップのおかげで、多くの人の耳の穴の大きさ、形にフィットするとともに、気密性が保たれて環境音がかなり遮断されるわけですが、このイヤーチップは(同じ素材でできた耳栓を使ったことがある方はわかるかと思いますが)、使っているうちに劣化して反発力が弱くなってしまいます。
反発力が弱くなってしまった場合、新しいものと交換する必要があるわけですが、先ほどの公式サポートページのFAQによると、付属のイヤーチップはコンプライ社の「Ts-410」という型番のもので、現時点では市販されていないようです。ただ、同社の「Ts-400」のSとMサイズのものは使用可能とあることから、その2サイズを購入してみました。
購入したのは、アマゾンから。私が購入した時点では、S、Mいずれも3ペアー(6個)で2,484円でした。
Ts-400 Mサイズ3ペアーパックのパッケージ。
Ts-400 Sサイズ3ペアーパックのパッケージ。
左から、Ts-400のM、Ts-400のS、EARIN付属の大、EARIN付属の小。
左から、Ts-400のM、Ts-400のS、EARIN付属の大、EARIN付属の小。
Ts-400のMをイヤーピースに装着してカプセルに収納。かなり窮屈。
Ts-400のSをイヤーピースに装着してカプセルに収納。やや窮屈。
EARIN付属の大をイヤーピースに装着してカプセルに収納。
EARIN付属の小をイヤーピースに装着してカプセルに収納。
なお、EARIN付属の大は1か月半程度、EARIN付属の小は2週間程度使用していて、新品の状態ではありません。
きちんと測ったわけではありませんが、一見した限りでは、直径は、
EARIN付属の大=Ts-400のM>EARIN付属の小=Ts-400のS
という感じで、高さは、高いものから順に
Ts-400のM>Ts-400のS>EARIN付属の大>EARIN付属の小
という感じです。
EARIN付属の大=Ts-400のM>EARIN付属の小=Ts-400のS
という感じで、高さは、高いものから順に
Ts-400のM>Ts-400のS>EARIN付属の大>EARIN付属の小
という感じです。
型番が違うことにより微妙に大きさが違うようです。
ただ、大きさが違っても、イヤーピースへの装着に問題はありませんでした。したがって、低反発ポリウレタンの部分の大きさが異なるものの、イヤーピースの先を挿入する穴の部分の大きさはほぼ同じということなのでしょう。
さて、実際に使ってみた感じですが、微妙な大きなの違いにより、耳へのフィット感も微妙に異なります。
この点については、使う方の耳の大きさ、形によるもので個人差が大きいので、実際に試して自分に合うものを見つけるしかありませんね。
私は、この4種類を試した結果、Ts-400のSが最も耳にフィットしました。
この点については、使う方の耳の大きさ、形によるもので個人差が大きいので、実際に試して自分に合うものを見つけるしかありませんね。
私は、この4種類を試した結果、Ts-400のSが最も耳にフィットしました。
というわけで、EARINを常用している方は参考にしてください。
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