注文したのは1月6日。MODERNITYという日本の正規輸入元のネットストアで注文しました。
しかし、世界中でヒットしていて生産が追いついていないようで、実際に届いたのは2月1日。かなり待たされました・・・。
価格は定価32,184円のところ新規会員登録特典で500円引きの31,684円でした(送料込み)。
私がこれまで主に使っていたものは、ソニーのBluetooth「ワイヤレス」ノイズキャンセリング機能付きイヤホン「MDR-EX31BN」です。「ワイヤレス」ということで、iPhoneとは無線(Bluetooth)で接続されます。したがって、iPhoneをポケットやカバンにしまっていても、コードが一応は邪魔になりません。
音もそこそこいいし(私個人の感想です。私は音にこだわりがないので…。)、ノイズキャンセリング機能付きで周囲の環境音が低減されるので、結構気に入っていました。
しかし、「ワイヤレス」といいながらも、当然のように左右のイヤーピースは有線でつながっています。また、リモコンも付いているので、左右のイヤーピースをつなぐコードからさらにコードが延びてリモコンが接続されています。
つまり、「ワイヤレス」といいながも、左右のイヤーピースとリモコンは「ワイヤード」というわけです。
今までは、これは当たり前のことだと思っていました。
ところが、EARINは、左右のイヤーピースをつなぐコードがない「完全ワイヤレス」です。左右のイヤーピースは完全に独立していて、コードが一切ありません。イヤーピースに電源を供給するバッテリーも、それぞれのイヤーピースの中に組み込まれています。
内箱を開けたところ。内箱には磁石が埋め込まれているようで、ぴったりと吸い付くようにフタを閉じることができます。
イヤーピースは、左耳用には「L」と、右耳用には「R」と表示されています。
付属品。低反発ポリウレタンのイヤーチップが大小2組、シリコン製イヤーチップが1組、耳に固定する「スタビライザーロック」が1組と、USB-MicroUSB充電ケーブルが1本付属しています。
まずはカタログスペックから。
イヤーピース1個は、直径14.5mm×全長20mmで、重さ3.5gです。とても軽く、耳に装着しても重くて不快感を感じることはありません。
カプセルの一端を引き出して、イヤーピースをセット。赤いランプが充電中を表しています。
初めて使うときのみiPhoneとのペアリグング操作が必要ですが、2回目からは、カプセルからイヤーピースを取り出すだけで自動的にペアリングされます。ペアリングする際は「EARIN L」すなわち左側のイヤーピースとのみペアリングします。つまり、iPhoneからの音データはまず左側のイヤーピースに送信され、右耳用のデータのみ左側から右側のイヤーピースに転送されるということのようです。
耳の中に入れるだけなので「耳から自然に落ちてしまうのでは?」と心配になりそうですが、大丈夫です。イヤーピースに付ける「イヤーチップ」は低反発ポリウレタンでできていて、指でおさえて小さくしてから耳に装着すると、自然に回復して耳の穴の形にぴったりフィットします。
こんな風に、指でイヤーチップを小さく圧縮してから耳の穴に装着。
ただ、ランニングなどスポーツをしながら使用する場合は、付属の「スタビライザーロック」という耳に引っ掛けて固定する部品を装着した方がよさそうです。
さて、2週間ほど使った感想です。
まず、やはり完全ワイヤレスというのは、ものすごく快適です。
私は、イヤホンを主に外出中、移動中に使うことが多いのですが、今の時期はマフラーを着けることも多いので、従来のイヤホンでは左右のイヤーピースをつなぐコードの取り回しが結構面倒でした。あと、これからの季節、花粉症の私にはマスクが必需品なのですが、左右のイヤーピースをつなぐコードがあると、マスク着けたり外したりする際にコードが邪魔になるんですよね。
しかし、EARINであればコードがないので全く問題ありません。
また、左右のイヤーピースをつなぐコードがあると、首を動かしたりした際に余計な振動がイヤーピースに伝わったりしますが、EARINの場合は、どんなに首を動かしても振動が伝わることはありません。
そして、音は意外に良いです。私がこれまで使っていたMDR-EX31BNと比べても全く遜色ありません(音にこだわりのない私の感想。)。もちろん、iPhoneに付属するアップル純正のEarPodsよりもいい音です。
MDR-EX31BNと異なり、EARINにはノイズキャンセリング機能は付いていませんが、低反発ポリウレタンのおかげで耳栓のように耳の穴にフィットし気密性を高めてくれるので、「MDR-EX31BN」と同レベルまで環境音を低減してくれます。
一方、EARINにはリモコンがないので、音量調節、一時停止、スキップなどをしたいときに、いちいちiPhoneを取り出さないといけません。ただ、Apple Watchがあれば、Apple Watchからこれらの操作をすることが可能です。私は、イヤホンを使うシチュエーションではほぼ確実にApple Watchを着けているので、リモコンがない点についてはあまり問題になりません。
音楽再生中に指でApple Watchのディスプレイを下から上にスワイプすると、iPhoneの音楽プレイヤーアプリを操作できます。
音量は「デジタルクラウン」を回して調整できます。
Podcast再生中の場合、15秒単位で進めたり戻したりすることもできます。
(これらApple Watchの機能はEARINに特化したものではなく、標準で搭載されているものです。したがって、EARIN以外のイヤホンでも同様に操作可能です。)
また、EARINにはマイクが内臓されていないため、通話に利用することはできません。外出時、マイク付きイヤホンで通話することが多い方は、この点はかなりマイナスポイントかもしれませんね(私は、マイク付きイヤホンで通話することはほとんどないので、問題ありません。)。
バッテリーのもちについては、どのように使うかによるでしょうね。backspace.fmでは「実際の使用感としては、ステレオモードで1.5時間くらいか。」と紹介されていましたが、私の使用感としては「もうちょっともつかな。」という感じです。私の場合、1.5時間とか2時間とか連続してイヤホンで音楽等を聴くということがほとんどないので、これまでのところ使用中にバッテリーが切れて聴けなくなったということはありません(上に書いたとおり、カプセルに収納すると自動的に充電されます。)。
そうそう、これは自分では気づきませんが、両耳の穴に黒い物体を突っ込んでいる姿を他人から見るとどうなんでしょうねぇw
それから、これは杞憂かも、というか杞憂であってほしいのですが・・・イヤーピースにはリチウムイオンバッテリーが内蔵されているので、もしバッテリートラブルが起きて発熱したり発火したりすると大けがにつながるかもしれません・・・まぁ、そんなことはないように設計してはいるのでしょうが…。
というわけで、少し気になるところがあるとはいえ、「完全ワイヤレス」のEARINは本当に快適です。EARINが届いて以来、MDR-EX31BNを使うことはなくなってしまいました。
私にとってはとても満足度の高い製品です(^_^)。
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